スティーブン・キングとJJ・エイブラムズがタッグを組んだという本作品。
huluオリジナルドラマですが日本ではスタチャンが初放送。
ジェームズ・フランコとクリス・クーパーというハリウッドスター共演の
ぜいたくなドラマ、ということで期待の第一話見てみました。
ネタバレご注意ください。
高校の国語教師のジェイク。
ある日、10年来行きつけのダイナーで、
離婚協議中の妻から渡された書類に署名して別れた直後、
店主のアルが店の奥から咳き込みながら変わり果てた姿で現れた。
たった数分前に元気だったアルは、老け込んでやつれ果てた重病人の姿に
変わっていたのだ。
その時アルによって明かされた秘密、そしてジェイクに託された使命とは――。
ダイナーの奥にあるクロゼット(収納棚)は、1960年10月のある日限定で
タイムスリップできる扉。通称「ウサギの穴」
過去のその時代で何年過ごそうと、現実の時間では2分しか過ぎていないという。
つまりアルは、ジェイクが離婚書類にサインしてるあいだに数年を過ごし、
その過去でガンを発症して戻ってきたのだ。
わけがわからず言われるがままにクロゼットに入ったジェイクは
クラシックカーが行き来する1960年へとタイムスリップ。
実際に過去へと驚きのタイムスリップをしてもどってきたジェイクに、
余命わずかなアルは自分の意志を継いでほしいと頼む。
自分に代わって1960年に戻り、1963年11月22日のJFK暗殺を阻止してほしいというのだ。
ケネディ暗殺がなければ、ベトナム戦争もなかっただろうし、今よりきっといい世の中に
なってたはずだ、というのがアルの主張。
勝手に過去を変えていいものかと困惑し、
自分には荷が重くて引き受けることはできないと断ったジェイクだが、
翌朝アルが死んでいるのを発見し、決意をかためます。
自分が過去に戻ってJFK暗殺を止め、世界の運命を変えるのだと。
――――
これはなかなか面白くなりそうな予感です。
正直、S・キングと聞いて「アンダー・ザ・ドーム」みたいに迷走しないかと心配だったのですが、
これは原作もしっかりしていて評判がよろしいよう。
タイムトラベルものはあまり得意じゃないけど、
未来じゃなく過去へ行くっていうのが、私にはとってもわかりやすくていいです。
色鮮やかな1960年の町の様子もセット感がまるでなくいきいきとして描かれていて、
そこで散髪して髭を剃ってもらったジェームズ・フランコのまあステキなこと。
そしてなんといっても、JFK暗殺阻止という最終目標のために二年間、
実際に起きた歴史をたどってジェイクが影響を与えていくという面白さですね。
アルが確認したいのは、オズワルドが本当にケネディを暗殺したのかということ。
わかっているのは、オズワルドが暗殺に使ったとされる銃の弾は
その半年前、元テキサス州知事ウォーカーの暗殺未遂に使われた弾と同じということ。
アルは、もしその時オズワルドがウォーカーを本当に撃ったと確認できたら、
オズワルドを殺していい、とジェイクに言います。
そしてジェイクは過去でやってはいけないタブーを犯す――
ある女性と恋に落ちてしまうのだとか。
過去を変えることによって、未来が少しずつ変わっていくというバタフライ効果、
1話目は、ほんのさわりの部分しか見せてくれなかったので早く次が見たい。
どんなストーリーが待っているのか興味津々です。