シーズン7更新が決まったばかりのSUITS。
あいかわらず事務所内での内輪もめが多く、ちょっと飽きてきた感もあるドラマなので
ちょっと意外でしたが、今シーズンは結構面白いです。
そしてここ数エピソード、大変なことが起きていて目が離せない展開に――。
ネタバレご注意ください。
今シーズン、ちょっと新しいな、面白いな、と思ったのが
これまで強気一辺倒だったハーヴィが弱さを見せたこと。
ドナが彼の元を去り、ルイスの秘書になったことがきっかけでパニック発作に見舞われ、
不本意ながらもセラピーに通い始めたハーヴィー。
心の奥に押し込めていたモヤモヤを吐き出さざるを得ない状況になりました。
これまで目を背けてきたドナへの思いや、母親との記憶がセラピストの前で語られ、
視聴者は見たことのないハーヴィの一面を知ることになりました。
そして事務所内では新しい敵ジャック・ソロフが出現。
以前PSL事務所を追い出されたダニエル・ハードマンとグルになって
事務所乗っ取りを謀るという展開でしが、
これは何とか無事に一件落着。
実はジャック・ソロフはハードマンに弱みを握られていたようで
それがこれから明らかになりそう。
そしてマイクは虚偽の人生に別れを告げ、
レイチェルと新たな生活へ歩みだそうと事務所を辞め、
またハーヴィーも、ハードマンの乗っ取りから事務所を守るためある人物と取引をして、
PSL事務所を辞めることにするのですが――
ジャック役のジョン・P・ファーガソンはわりと好きな俳優さんなので、
今後もPSLに残ってハーヴィたちと絡んでほしいデス。
そんな矢先の一大事。
ついにマイクがニセ弁護士であることが明るみになり、
検察の激しい追及を受けることに。
まあ、これまでバレずにやってこられたこと自体、常識じゃ考えられないんだけど
それが重々わかっていても、
この検事補のハーヴィたちを追い詰める汚いやり口にはムカついてしまいます。
ギブス検事役のレスリー・ホープ。
「24」のジャックの奥さん役の時のベリーショートのイメージと
ずいぶん違って見えますが……憎たらしい役を実にうまく演じてます。
ギブス検事補がマイクを執拗に追及するのは、
その先にハーヴィやジェシカをつぶすという狙いがあるかららしいのですが、
マイクに弁護士資格がないことを証明するために
ドナの父親を別件で訴追してみたり、レイチェルのコロンビア退学を画策したり、
まあまあ手段を選ばずあの手この手。
それにしても、ハーバードを卒業していない、弁護士資格がない、ということを証明するのが
そんなに難しいことなのかな~?というギモン。
だって、いましたよね~ショーン・Kさん。
スプリング・センテンス誌が簡単に証拠を見つけてきたんじゃなかったっけ?
さておき、
ハーヴィー、マイクも黙ってやられてばかりはいません。
ギブスの提示する証拠や罠を一つ一つ潰しつつ、反撃の糸口を探っているのですが……
反撃ったって、そりゃ~ね、マイクがニセ者だってことは明らかな事実なんだし、
もしそれで有罪となれば、事務所の存続はもとより、
ハーヴィー、ジェシカ、ルイスなど、虚偽を知ってた弁護士たちの資格も危うくなってきます。
ニセ弁護士というあり得ない設定から始まったSUITS。
この「あり得ない設定」をどこにどう決着させるかが脚本家の腕の見せ所ですね。
でも、結果的にシーズン6も放映中、
シーズン7の更新も決定したわけだから、脚本は成功したってことなのかな?
IMDbだけの比較でいっても、シーズン5はこれまで最高の9.3ポイント平均。
地味に勢い増してます。
残すところあと3話。
どういう終わり方をするか楽しみです。
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