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Channel: Saphiraの海外ドラマ中毒
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ホロウ・クラウン / 嘆きの王冠 S1視聴終了~豪華俳優たちを堪能

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シェイクスピアの史劇などまったく無縁だったので、
正直、最初は格調高すぎて入り込めないかな~と思ったのですが、
魅力的な役者さんのオンパレードにも釣られ、すっかりのめり込んでしまいました。




 
年代的につながっているシェイクスピア史劇の四部作を、
huluでは三部構成にしてさらに一話ずつ細かく分けているので、ちょっと整理します。

   四部作                hulu
①リチャード2世         リチャード2世パート1~3  (#1~3)
②ヘンリー4世第一部     ヘンリー4世 パート1~5   (#4~8)
  ヘンリー4世第二部     
③ヘンリー5世          ヘンリー5世 パート1~3   (#9~11)
  

ストーリーがどれだけ作品に忠実に描かれてるかは私にはわからないのでこのさい二の次。
とにかく英国俳優陣がゴージャスすぎます。

リチャード2世
リチャード2世を演じたのは「007」のベン・ウィショー
残忍でいて無能な夢想家、王位を継ぐ器ではなかったリチャード二世を
まあ、ものの見事に演じてます。
リチャード2世は結局、人望も力もある従兄弟のヘンリー・ボリングルック(ヘンリー4世)に
王位を譲るはめになるんだけど、
最後まで王冠を握りしめて未練たらしく恨み言をいうシーン、
敗者ながらも尊厳と気品がみなぎっていて、不思議に圧倒されます。
演技に吸い込まれるって、まさにこういう瞬間なんだろうな~と
得した気分になりました。

 
ベン・ウィショー:1980年生まれ「リリーのすべて」「ロブスター」「白鯨との闘い」と
2015年出演作品目白押し

この「リチャード2世」にはほかに、「ナイトメア」のロリー・キニア
「ザ・フォロイング」のジェームズ・ピュアフォイ
そして「ウォーキングデッド」のデヴィッド・モリッシーが出てるんだけど、、
髭のせいで「あれ~?この人誰だっけ?どっかで見たことあるんだけど……」と、
しばらく気づけませんでした。

 
 

ベン・ウィショー出演のドラマ。こちらも見てみたいです。 
THE HOUR 裏切りのニュース DVD-BOX/ベン・ウィショー,ロモーラ・ガライ,ドミニク・ウエスト


ヘンリー4世
ここからはヘンリー4世役がロリー・キニアからジェレミー・アイアンズに交代。
ヘンリー王即位の立役者だった側近のノーサンバランド伯が弟や息子とともに謀反を起こす
くだり。
国政が不穏な動きを見せているなか、王の息子ハル王子は政治に全く興味を示さず、
酒場で悪友と遊び呆ける。

ハル王子を演じるのはトム・ヒドルストン
王家の子息として本気を出す前の放蕩息子時代のトムヒが、これ以上ないほどチャーミング

 
                                          Photo by BBC

ロキ役の時は、こんなにステキな人だって気づきませんでした。
笑顔が超キュートで、もう~ズッキューンだわ

ウィショーもそうだけどジェイミー・ドーナンにサム・ヒューアン、ダン・スティーブンス、
チャーリー・コックス、ルパート・フレンド、トム・マイソン、マット・スミスなどなど……
1980年前後生まれの英国俳優、熱いですね~目が離せません。Wハート
1980年って、ついこの間な気がするんだけど……

 
トム・ヒドルストン:1981年生まれ イートン校からケンブリッジ大学へ進み
最優等生で卒業ののち、王立演劇学校を卒業。「戦火の馬」(2011)
「マイティー・ソー」ロキ役でブレイク。


ハル王子が酒場でつるんでるオヤジ、フォルスタッフは騎士ながらにして犯罪者、
卑怯でずるがしこくて酒好き、女好き、どうしょうもなくウザいヤツなんだけど、
ハルは煙たい父より彼を慕ってるようなところがあるんですよね。
このフォルスタッフってシェイクスピアが創りだした架空の人物ってことですが、
時として深遠な警句を吐く憎めない人物として描かれ、
上演当時から現代に至るまでファンが多い(wikiより)
のだそうです。

とはいえ、「ヘンリー4世」はこのフォルスタッフおやじの出番がやたら多くて、
個人的には「早くトムヒ様出してよ~」と心で叫びながら見てました。

さて、この放蕩息子のハル王子、自分に課せられた重い宿命をちゃんと知っていた。
一時は父王も、「ハルはおれの子じゃないんじゃないか?ノーサンバラントの息子と取り違えられたんじゃないか?」なんて真剣に嘆いたりして(笑)

でも、そんな心配には及ばず、ハル王子、王国の一大事にはちゃんと父の元に駆けつけ反乱軍と戦い、
ノーサンバランドの息子パーシーを一騎討ちのすえ倒します。

 


第二部では、息子戦死の知らせを受けたノーサンバランド伯らが
王の軍に応戦。
重い病を患うヘンリー4世は、このような不和は先王リチャード2世の予言通りだったと
良心の呵責にさいなまれ、病はますます重くなります。

病の王が床についているところをハル王子が見舞い、
死んでしまったと勘違いする場面があります。
ハル王子は王冠をかぶって、父を死にいたらしめた王冠の重さを呪い、
これからの重責を噛みしめる。
その時、死にかけてるはずの王(ジェレミー・アイアンズ)がハッと目覚め、
王冠がないことに気づいてあたふた走っていくさまは、シリアスな場面にあって
どこかユーモラスです。

やがて王は亡くなり新王ヘンリー5世が誕生。
飲み友達のハルが王になったと聞いて、フォルスタッフはしめしめこれで出世できると
戴冠式に駆けつけるんですが、王はフォルスタッフを冷たくあしらい、追放を言い渡します。

あれだけべったり仲良くつるんでたフォルスタッフをバッサリ切り捨てるあたり、
スカッとした反面、ずいぶん冷たいな~とも思ってしまいました。
王の自覚ってことなのかな。
この仕打ちに打撃をうけ、フォルスタッフは追放後まもなく死んでしまいます。

出演は他に
ミッシェル・ドッカリー(ダウントンアビー)
イアン・グレン(ゲーム・オブ・スローンズのジョラー・モーモント)
ハリー・ロイド(ゲーム・オブ・スローンズのヴィセーリス)

そしていよいよヘンリー5世の時代に――。

ヘンリー5世
髭をたくわえて立派な王になったトムヒ~ヘンリー5世がフランスに攻め入ることになる最終章。

フランス軍はヘンリーの軍隊の5倍という圧倒的な兵力で迎え撃ちます。
決戦を前に弱音を漏らす軍隊に向かって、ヘンリーはゲキを飛ばし、
兵士たちの英雄的な魂に訴えかける。
彼らの士気は高まり、多勢に無勢だったはずの戦いは
イギリス軍の完全勝利に終わります。
フランスとの講和会議の席で、フランス王女キャサリンに
不器用ながらも切々と想いを訴えて求婚。
フランスの正当な王位継承者であることが認められ、英仏の和平が実現します。
その数年後、ヘンリー5世は新妻と幼子を残し、若くして赤痢で亡くなります。


というところで終わった第1シーズン(2012年BBC)

第2シーズンが今年始まり、
ヘンリー6世役にトム・スターリッジ「ザ・デンジャラス・マインド」「パイレーツ・ロック」
そしてリチャード3世をベネディクト・カンバーバッチが演じるそうですよ。

 
バッチ様のファンには申し訳ないけど、私、この方のお顔ちょっと苦手だったのですが、
これ、精悍でなかなか良いじゃないですか。
スパナチュのジャレッドかと思いました。

というわけで、英国イケメン俳優オンパレードのホロウ・クラウン。
歴史ものが大丈夫な方にはぜひオススメ。
古典がベースだから、度胆をぬかれるようなオドロキ展開とか、
そういうのはないけれど、クオリティの高いドラマを満喫できます。
シーズン2も期待です。


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