「ストレインS1」がいつのまにか無料に切り替わってたのに気づき、
高い城の男を視聴後に全話イッキ見してしまいました。
(高い城の男の感想はいずれまた……)
本ドラマは「パシフィック・リム」のギエルモ・デル・トロ監督と
ミステリー作家チャック・ホーガンと共著「ザ・ストレイン」3部作をドラマ化したもので、
去年パイロット版だけを無料視聴してからずっと気になってたんですよね~。
パイロット版を見たかぎりでは「アウトブレイク」のような疫病のお話かな~と思ったんだけど、
話が進んでみると、疫病ではなく過去からよみがえった〇〇〇が諸悪の根源でした。
CDC研究者の主人公とその仲間たちは、謎の〇〇〇と死闘を繰り広げる戦士に。
どこかのB級映画の臭いぷんぷんだけど、こういうドラマ嫌いじゃない!
頭を使わず没頭するにはちょうどいいパニックSFスリラーでしたヨ。
ネタバレ感想です。ご注意ください。
9月28日、ベルリン発ニューヨーク行きリージス航空753便がJFK国際空港に着陸、誘導路に進入した直後に停止する。管制官の呼びかけに応答はなく、システムは全てシャットダウン、完全に沈黙した機体に騒然となる中、突如翼の上の扉が開く。バイオテロやアウトブレイクの疑いが濃いため、CDC(疾病対策センター)のエフとノーラが防護スーツを着て機内へ。乗客乗員210名のうち死者は206名で、4名が息を吹き返す。【Amazonより】
CDCのエフ役はホームランドやハウス・オブ・カードでイマイチ冴えない役をやってた
コリー・ストール。
今回は化け物と果敢に戦う息子思いのバリバリヒーロー役なんだけど、
このヅラがどうしても違和感で
(どうやらシーズン2からはスキンヘッドに戻るようですが……)
飛行機で謎の死を遂げた206名も、生存者4名も、結局は吸血鬼に「変成」して
街をうろつき、次々と仲間を増やしていきます。
「吸血鬼」とはいっても、従来のイメージとはずいぶん違ってて、
見た目はゾンビに近い。
首元に嚙みついて血を吸うんじゃなく、
ガバッと裂けた口から蛇みたいな舌をニョキニョキと出して相手の首に噛みつく。
ゾンビというより、エイリアンか? とにかくグロイです
この舌に噛まれなくても、ちょっとでも触れられただけで、
細ーいミミズみたいな虫が皮膚の下に寄生しちゃうのね。
そして臓器がまったく別物に改変させれてしまう。
こんなふうに200名以上の吸血鬼がニューヨークの街中に散らばり、
仲間を続々増やしてるはずなのに、
最初のうちには、政府や警察当局、メディアも全く重大危機に気づこうとせず、
イライラさせられっぱなしでした。
そんななか、いち早くこの世にも恐ろしい事態に気づいたのが、
質屋の老人セトラキアン。
じつはこのおじいさん、第二次大戦中、ドイツ軍に収容されてたユダヤ人で、
その当時すでにこの「マスター」と呼ばれる吸血鬼の大ボスに遭遇していたのでした。
このセトラキアン老人とCDCのエフ、恋人のノーラに加え、
市の害虫駆除職員フェットなどがチームとなり、
恐ろしきマスターを倒すべく奮闘するというのが第1シーズンのお話。
あと、アイヒホルストという気味の悪い男がいるんだけど、
彼は若き日のセトラキアンに収容所で遭っていたドイツ人将校。
姿形は人間のままだけど、マスターに身を捧げて特別な地位を得た吸血鬼らしい。
そして、このアイヒホルストに資金提供をしてるのが
富豪のパーマーという瀕死の老人。
不老不死を得たいがためにあらゆる財を注ぎんで、
ドイツからアメリカへマスターを運びこんだようです。
――
さて、このマスターと呼ばれる吸血鬼のラスボス、
なんだかピエロの化け物みたいでちっとも恐ろしくないんですがw
どうやら世界征服か何かを目論んでるようですね。
エフやセトラキアンがあと一歩のところまで追いつめたけど、
(弱点なはずの)日光にも屈することなく、逃げてゆきました。
このマスターと何シーズンもダラダラ戦うことを思うと
ちょっと見るのが億劫にもなってくるんですが、
どうやらシーズン4で完結することが決まったらしいです。
先が見えてるのはいいことですね。
ストーリーは今後もう一ひねり、二ひねりあるのかな。
小難しいことを考えずサクサクと見れるパニックもの。
グロイのが大丈夫な方にお勧めです。
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