今週のウェイワード・パインズはなかなか面白かった。
「逆襲」というタイトルから激しい戦いが予想されたけどまったくその逆で静かな一話。
どんな2000年を経てこの町が形成されたかという過程を
垣間見れる一話でした。
ネタバレご注意ください。
その重要な役割を果たしたのがジャイモン・フンスー演じるC.J。
ちなみにジャイモンは昔から好きな俳優さん。こんなところで見られてうれしいかぎり♪
シーズン2から登場のC.J.ですが、作物収穫のことに詳しく
ジェイソンを子供のころから知ってた人らしいけど
いったい何者なんだろうと思ってました。
彼はピルチャーの計画による機能停止装置に入ってから
タイマーか何かを設定して20年ごとに目覚めていたんです。
20年ごとに覚醒し、地球の滅亡の状況をテレビ、ラジオで確認し、
装置のメンテナンスを行ない、
あとは一人で装置の中の人と想像の会話をしたり、運動したり、
チェスの駒を動かしたりして孤独に耐えつつ
ピルチャーに託された任務を遂行していたのです。
そう、、2000年のあいだ地球の絶えゆくさまを20年ごとに目撃していたのです。
たとえば2034年あたりは戦争や飢饉で地球環境は悪化しつつも、
普通にサッカーの試合が行われ、まだ人類滅亡間近という切迫感はなし。
興味深かったのが2514年、野外でグリフィンという青年に遭遇したときのこと。
やせ細ったグリフィンは一見無害なふつうの人間のようでしたが、
「銃」という言葉が出てこず「火を噴くもの」と言ってました。
久しく人間と会話したのはのことがなかったのでしょう。
いっぽう、川を泳ぐ魚の捕まえ方といったら野生動物のよう。
爪も変形していて、
そうか、彼は人間からアビーへ変異する途中経過なんだ~!と気づかされます。
今後20年ごとの変異の過程をもっと見せてくれるのかと思ったけど
そこは残念でした。
装置のある基地へ戻ろうとするCJに、自分も連れていって!とすがるグリフィン。
任務を考えるとそれは無理なので、CJはやむなく青年を殺しました。
その後、滅びゆく地球の惨状を目の当たりにするうち、孤独感と絶望にさいなまれ、
いっそ死んでしまいたい思いに駆られるCJ.。
死んだ妻の幻影と会話してなんとか最後まで任務を遂行するのですが、
やがてピルチャーと共に目覚めた4028年。
ピルチャーの推測では、人類は完全に変異をとげて、今頃は滅んでいるはず
だったんですね。
CJは「また眠りについて時機を待ちますか?」と問うんだけど、
ピルチャーはアビーを追い払い、その居住地に強引にフェンスを築いて、
人間の町を建設してしまった。
その結果がいまの現状です。
イェドリン医師は捕らえたメスのアビー(マーガレット)の知能が高いことを確信し、
呆れるメーガンをよそに、マーガレットとカードを使って意思の疎通を試みる。
またアダム・ハスラーは、手のひらに印のあるマーガレットを
今すぐ解放しないと大変なことになると訴える。
フェンスの外にはすでに1000体ものアビーが集まってきている。
メーガンに呼ばれて駆けつけたジェイソンは、
「アビーには知性がある、交渉する道を探るべきだ」というイェドリン医師の主張にキレて
オスアビーを次々と撃ち殺してしまう。
怒りのうなりをあげるマーガレットにもジェイソンは銃口を向けるが、
ケリーの説得でどうにか思いとどまる。
そしてラスト、
実験室に残って仕事をするメーガンを襲ったのは――
イェドリン医師、マーガレットの鍵を開錠しておいたんですね。
このあとマーガレットがどんな行動をとるか興味津々。
仲間に無残な仕打ちをしたジェイソンのことは許さないでしょう。
はたしてイェドリンは彼女と友好関係を築けたのか気になるところ。
というわけで、ついにメーガンの退場でS1のキャストはすべていなくなりました。
今後はアビーvsおバカな人間たちvs 賢明な人間たちという構図になるのかな~。
シーズン3があるのかどうかはまだ不確定みたいだけど、
残り数話けっこう楽しめそう。