ドラマ「ファーゴ」シーズン1全10話見終わりました。
若干のネタバレあり。
これもまた大ヒット映画を元に作られたドラマ。
12モンキーズとは違い、映画版のコーエン兄弟もプロデューサーとして名を連ねてますが
ドラマはリメイクじゃありません。
ファーゴというのは、ノースダコタ州の町の名。
映画では主人公ランディガード(ウィリアム・H・メイシー)が妻の狂言誘拐を
依頼にいった町がファーゴでした。
映画もドラマも、実際に舞台となるのはその近くの、ミネソタ州の小さな町。
マーティン・フリーマン演じるのは、レスター・ナイガードという、
うだつの上がらない保険セールスマン。
その雰囲気や挙動が、映画のウィリアム・H・メイシーと笑っちゃうほど似てます。
しかもフリーマン、今回はイギリス訛りを消してアメリカ人になりきってたように思うけどどうなんでしょう?
もーワトソン君ともホビットとも大違いで、とにかく演技が絶妙すぎて
わたし、このドラマのフリーマンが一番ツボ
もーワトソン君ともホビットとも大違いで、とにかく演技が絶妙すぎて
わたし、このドラマのフリーマンが一番ツボ
さて、フリーマン演じるレスターが高校時代のいじめっ子サム・ヘスに遭遇。
サムは息子たちの前で、レスターをこっぴどく馬鹿にしたあげく
殴るマネをする。
殴るマネだけなのに、反射的に激しくよけちゃってガラスに顔面激突。鼻を骨折。
コントみたいで笑えるんだけど、本人は大マジメです。
治療に来た病院の待合室で隣り合わせになったローン・マルヴォに
そんな事情をこぼしたところから、話は雪だるま式にどんどん膨らんで
とんでもない惨事の連鎖へと――。
このローンは実は請負の殺し屋。
人なつこいとも言える笑みを浮かべて、妙なユーモアを語りだすと、
聞いている方は、本能的に背筋が寒くなってくるんですよね~。
怒りをあらわにすることなく邪魔な者は容赦なく排除するローンが
ほんとに怖い!
演じるビリー・ボブ・ソーントンはアンジェリーナ・ジョリーの元ダンナ。
ゴールデングローブの男優賞も納得です。
善良な人間がいったん境界線をこえてしまったら
そのあとはどんな悪魔にでもなりうるってところが、
ブレイキングバッドのウォルターを思い出しました。
ダメダメの負け犬レスターはどんどん図に乗って
しまいにはとんでもないことを――
他の役者もすごく良かったです。
副署長モリー役のアリソン・トールマンは新人だそうですが、
ふっくらした見た目も話し方も、
田舎のほのぼのした婦警さんって風情なんだけど、
これがなかなかどうして、するどい洞察力を持っている。
そういうところが、フランシス・マクドーマントの演じた妊婦警官のマージとかぶります。
となり町ダルースの警察官グリムリーを演じたコリン・ハンクスも良かった。
彼はデクスターのサイコキラー役の印象が強かったので、
こんな善人役は新鮮でした。
シングルファザーの彼とティーンエイジャーの娘との関係も良かったな~
娘役の子も可愛かった。
モリーの父親で元警官、ダイナーの主人を演じたキース・キャラディーンも
いい味だしてました。
そういえば彼もデクスター組。
S2でも出てくれるとうれしいです。
そしてブレイキングバッドのソールこと、ボブ・オデンカークですね
決して悪い人じゃないんだけど、警察官には到底向いてない
平和主義の署長さん。なんたって死体みたら吐いちゃうんだもの。
モリーの鋭い推理をことごとく却下しちゃうんだよね~。
ソールとはまた違ったいい味出してました。
あと、殺し屋ローンが請け負った別の仕事で、
オリバー・プラット演じる大型スーパーの社長が出てくるんだけど、
この人、借金まみれだった1987年に、
たまたま道路っぷちの雪のなかから100万ドル入りのカバンを見つけ、
それを元手に起業して大成功する。
この100万ドル、じつは映画版のスティーブ・ブシェミが
死ぬ前に隠したものなんですよね。
雪原の中、目印に刺さってたのが
どちらもフロントガラスの霜取り、赤いアイススクレーパー。
だから間違いないでしょう
映画とドラマがリンクしてる、そういうところが観てて嬉しい。
なんだかんだあって、この社長は最後にまた100万ドルを雪の中にもどしてしまうんだけど、
ひょっとしてシーズン2はこの100万ドルからストーリーが広がるのかな?
同じスタチャンのトゥルー・ディテクティブも秀作だったけど 、
私はこっちのブラック・コメディのほうが好きかも。
映画を知らなくてもまったく問題ありませんので
機会があればぜひぜひ
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なんだかんだあって、この社長は最後にまた100万ドルを雪の中にもどしてしまうんだけど、
ひょっとしてシーズン2はこの100万ドルからストーリーが広がるのかな?
同じスタチャンのトゥルー・ディテクティブも秀作だったけど 、
私はこっちのブラック・コメディのほうが好きかも。
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