ノーマル・ハートを観ました。
以前こちらで紹介しましたが
いや~まったく
すごい作品を観てしまったという感想です。
何でこれがTV映画なんでしょう?
なぜ劇場公開にしないの?
それほど深く胸をえぐる映画でした。
ネタバレは無しですが、簡単にあらすじを紹介します。
時は1980年代初め、
まだAIDSやHIVという言葉が一般的になる前の時代。
当時、同性愛者の間で急激に広まった未知の感染症は
ゲイ・キャンサー(ゲイの癌)と呼ばれ、
社会から偏見を受け、
政治指導者たちも目をそむけていたんですね。
CIAが開発した殺人ウィルスをゲイ社会で実験してるとか、
そんな噂までまことしやかに立っていたなんて、
今ではとても考えられないことだけど、
ほんの30年たらず前、社会がそんなに無知だったとは
あらためて衝撃を受けます。
政府が対策に乗り出さないから、
その奇病がどんなに恐ろしいものか、
どういう形で感染するのか周知できなかった。
だから同性愛者たち自身も真剣に取り合わず、
人々が無知なままどんどんウィルスが広まる形になった。
この映画はそうした時代の悲しい状況を描いています。
マーク・ラファロ演じるネッドを始め、
この感染症に危機感をおぼえた同性愛者たちが
みずから「ゲイの健康危機」の会を立ち上げ、
社会や政治家たちから資金援助を受けようと活動を始めます。
ところが、熱血漢のあまりネッドの訴えは空回りするばかりで、
世間は彼らに拒絶反応をしめす。
仲間うちにも、ゲイであることを隠しておきたい人もいるのに、
ネッドは「闘うんだ」の一点張り。
その過激な言動が周りに疎まれ、やがては――
何がすごいって、
役者たちの演技
思わず身震いしますよ。
マーク・ラファロの渾身の演技。
自身はストレートのラファロはこの役をオファーされたとき、
「なんで僕が?」と最初はためらったそうですが、
蓋を開けてみれば、
これはもうオスカー級の演技なんじゃないですか?
「ミルク」のショーン・ペンを超えた気がする。
そしてマット・ボマー。
前半と後半の彼は、まったくの別人でした。
すごい役者根性です。
自身ゲイの彼が、この役を引き受けて、あそこまで壮絶に演じることには
おそらく相当の勇気がいたのではないかと思う。
間違いなく、今後のキャスティングの幅が広がる
ステップアップの一作になったと思います。
こういう愛の形もあるんだな~って、本当に感動させらました。
ジュリア・ロバーツも、「今もこれからも防護服を着る気はない」と
AIDSと決然として闘う女医役を熱演。
これは誰かモデルがいたのかな~?
すごくリアルでした。
テイラー・キッチュ。
「ゲイの健康危機」の会長を務めつつ、
世間にはカミングアウトする勇気のない繊細なゲイ役をうまく演じてた。
初めて見たけど、これからも注目したい俳優さんです。
それとジム・パーソンズ!
表情もしゃべり方もシェルドンのままなんだけど、
悲哀と怒りを抑えつつ、
誰よりも冷静に仲間たちの死を受け止めている演技にジーンときます。
彼はブロードウェー版でも同じ役柄を演じてるんですってね。
まさにハマり役なんじゃないでしょうか。
ホント、これなんで劇場物じゃないんだろうって何度も思いながら観ました。
監督は自身もゲイを公言しているgleeのライアン・マーフィー。
gleeといえばジェシー役のジョナサン・グロフも出てました。
早くDVD化されて、たくさんの方に観てもらいたい作品です。
にほんブログ村
すごい作品を観てしまったという感想です。
何でこれがTV映画なんでしょう?
なぜ劇場公開にしないの?
それほど深く胸をえぐる映画でした。
ネタバレは無しですが、簡単にあらすじを紹介します。
時は1980年代初め、
まだAIDSやHIVという言葉が一般的になる前の時代。
当時、同性愛者の間で急激に広まった未知の感染症は
ゲイ・キャンサー(ゲイの癌)と呼ばれ、
社会から偏見を受け、
政治指導者たちも目をそむけていたんですね。
CIAが開発した殺人ウィルスをゲイ社会で実験してるとか、
そんな噂までまことしやかに立っていたなんて、
今ではとても考えられないことだけど、
ほんの30年たらず前、社会がそんなに無知だったとは
あらためて衝撃を受けます。
政府が対策に乗り出さないから、
その奇病がどんなに恐ろしいものか、
どういう形で感染するのか周知できなかった。
だから同性愛者たち自身も真剣に取り合わず、
人々が無知なままどんどんウィルスが広まる形になった。
この映画はそうした時代の悲しい状況を描いています。
マーク・ラファロ演じるネッドを始め、
この感染症に危機感をおぼえた同性愛者たちが
みずから「ゲイの健康危機」の会を立ち上げ、
社会や政治家たちから資金援助を受けようと活動を始めます。
ところが、熱血漢のあまりネッドの訴えは空回りするばかりで、
世間は彼らに拒絶反応をしめす。
仲間うちにも、ゲイであることを隠しておきたい人もいるのに、
ネッドは「闘うんだ」の一点張り。
その過激な言動が周りに疎まれ、やがては――
何がすごいって、
役者たちの演技
思わず身震いしますよ。
マーク・ラファロの渾身の演技。
自身はストレートのラファロはこの役をオファーされたとき、
「なんで僕が?」と最初はためらったそうですが、
蓋を開けてみれば、
これはもうオスカー級の演技なんじゃないですか?
「ミルク」のショーン・ペンを超えた気がする。
そしてマット・ボマー。
前半と後半の彼は、まったくの別人でした。
すごい役者根性です。
自身ゲイの彼が、この役を引き受けて、あそこまで壮絶に演じることには
おそらく相当の勇気がいたのではないかと思う。
間違いなく、今後のキャスティングの幅が広がる
ステップアップの一作になったと思います。
こういう愛の形もあるんだな~って、本当に感動させらました。
ジュリア・ロバーツも、「今もこれからも防護服を着る気はない」と
AIDSと決然として闘う女医役を熱演。
これは誰かモデルがいたのかな~?
すごくリアルでした。
テイラー・キッチュ。
「ゲイの健康危機」の会長を務めつつ、
世間にはカミングアウトする勇気のない繊細なゲイ役をうまく演じてた。
初めて見たけど、これからも注目したい俳優さんです。
それとジム・パーソンズ!
表情もしゃべり方もシェルドンのままなんだけど、
悲哀と怒りを抑えつつ、
誰よりも冷静に仲間たちの死を受け止めている演技にジーンときます。
彼はブロードウェー版でも同じ役柄を演じてるんですってね。
まさにハマり役なんじゃないでしょうか。
ホント、これなんで劇場物じゃないんだろうって何度も思いながら観ました。
監督は自身もゲイを公言しているgleeのライアン・マーフィー。
gleeといえばジェシー役のジョナサン・グロフも出てました。
早くDVD化されて、たくさんの方に観てもらいたい作品です。
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