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Channel: Saphiraの海外ドラマ中毒
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ブレイキング・バッドS5 E14までの感想

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ファイナルシーズン最後まで見てから感想書こうと思ってたのだけど、
14話がいろんな意味であまりの衝撃で、
ここで一度、頭の整理をしたくなってしまいました。

 ごくごく大雑把なあらすじですが、第5シーズンにかかわる重大なネタバレがあります 


















 シーズン4のラストでついにガス殺害を遂げたウォルター。

ガスの右腕だったマイクはそんなウォルターに激しい憎悪を抱きつつも
DEAの手にかかることを恐れ、結局はウォルターに協力する形で
シーズン5は始まった。
ソールの勧めで、窃盗を裏稼業とする害虫駆除業者と手を組み、
ウォルターとジェシーがメスを作り、マイクがビジネスを仕切るという構図だ。


最高純度のブルーメスを精製できることを印籠に、
いつしか麻薬帝国をも意のままにできるほどの力を得たウォルターはやがて
わが身を守るため、信頼していたはずのマイクの命を奪い、
ガス・フリングの忠実な部下だった9人の受刑者たちを
口封じのために一掃してしまうのだ。


身勝手で自己中心的なうそつき男。
いとも簡単にウソをつけてしまうウォルター。
彼へのワタシの嫌悪感は今シーズン、マックスになってしまった。
この人、たとえ癌になって悪の泥沼にハマることがなかったとしても、
そもそもが、家族や友人に上手にウソをつけてしまう人。
誠実とは程遠い男と思えてならないのです。

ただ、そもそもは癌で余命わずかと知ったことから始まった悪への転落。
情状酌量の余地があるとすれば、その動機くらいか。
(私はS1からウォルターには厳しいので、その点ご了承を)

一方のジェシー・ピンクマン。
アンドレアの息子ブロックが瀕死におちいったのは
ウォルターのせいではないと納得して、
いったんはウォルターとメス製造を再開するが
原料のメチルアミンを貨物列車から奪う作戦中、
仲間が、そこへ居合わせた少年を殺してしまったため、
やりきれない怒りと嫌悪感にさいなまれ、
ウォルターやメス取引との決別を決意する。
アルバカーキから永遠に離れようとした時、
ふとしたことから、ウォルターがブロックに毒を仕込んだことを知ってしまう。
半狂乱になってウォルターの家に火をつけようとしたところで、
ハンクに確保され、ウォルターの逮捕のためDEAに協力することになる。



ジェシーの泣き所は子供なんだよね~。
それだけウォルターよりも純粋で善人なんだと思う。
周りに流されやすいチャラ男のころとはまったく顔つきが変わり、
その表情にはもはや悲壮感が漂っている。
どんどん人相が悪くなっていくウォルターとはある意味、対照的だ。


そしてスカイラー。
夫の本性を知り、いまや何のために一緒に住んでいるかわからない状態。
きっと子供たちのためなんだろうなあ。
そして最初はお金のためでもあった。
でも、ウォルターのビジネスがうまく動きだすと、
とても資金洗浄できないほどのお金が山積みになっていく。
スカイラーの頭にあるのは、夫と、子供たちを引き離すことだけ。


「私はあなたのガンが再発するのを待つだけ」とウォルターに言い放ったとき、
私は不謹慎ながら、そうだそうだ!と思ってしまった。


最後にハンク。
ハンクはこのドラマで一番の正義感の人だった。
正直、ちょっとノリが軽いけど、
このドラマにおいて唯一、ブレのない人。
家族には正直で、裏表がない。
DEAの仕事に信念を持っているし、
あんなキャラだけど、なかなかどうして勘が鋭い。

そしてついに5シーズンの半ばでウォルターがハイゼンベルグだと気付く。
それからのハンクは、まるでウォルターに容赦なかった。

当然といやあ当然なんだろうけど、
身内だからといって全く情も手加減もなし。
あんなに仲の良かった義兄弟が、なんの迷いもなく憎き容疑者になる。
その切り替えの速さが、私には多少戸惑うところではあったけど……。


シーズン5も色々あったけど、
この14話はホント、アカデミー賞ものです。

ウォルターは、自分がまねいたことであれ、
銃を向けられたハンクの命を救おうと、必死で殺し屋たちに訴える。

私のウォルターへの嫌悪度が、うすれた瞬間だ。

そしてハンクは結局、最期までカッコいい人だった。
命乞いなどせず、DEAの職務に誇りを持ったまま
覚悟して死を受け入れる。

ハンクの死を見届け、慟哭するウォルターは、その直後、
自分が雇った殺し屋たちに、
「ピンクマンを殺す仕事は終わってないだろう」と冷たく言い放つ。


なんなの?ウォルター……

あんなにジェシーと心を通じ合っていたと思ったのに……

そして、
ジェシーの恋人だったジェニーが、麻薬の過剰摂取で死んだとき、
黙って見殺しにしたことを、この期に及んで暴露。

ジェシーとは、永遠に決別する気なんだなと思わせる決定的な言葉。
これを聞いて、すごく悲しくなった。




14話の最後、ついに父親の正体を知らされたジュニア。
スカイラーは包丁を手に、ウォルターに出て行ってと叫ぶ。
もみ合いになったすえ、ジュニアが警察に通報。
「父親がナイフを持って母に襲いかかった。すでに誰かを殺したらしく
危険です」


これも悲しくなるシーンです。
あんなに父親を信頼していた息子までが……。

ウォルターは、赤ん坊のホリーを拉致して逃げたが、
結局は、スカイラーの元へ返すべく、消防署に置いていった。



あと2話。


ウォルターはどこへ行きつくのだろう?

ボロボロになって、トッドのメス精製所につながれた
ジェシーの運命は?


このドラマに関しては書きたいことが色々あるけど、
多すぎてまとめきれませんでした。

いつもなら、一度見たドラマは見返すのが苦手だけど、
ブレイキングバッドに関しては、今月のhulu契約をいいことに
1シーズンからあちこち飛び飛びで見返している。
そのせいで、ストーリーが頭のなかで前後しているところもあって
混乱してます。あらすじに思い違いがあったらご容赦を。


ちなみに14話の冒頭、
荒野でキャンピングカーでドラッグ製造に乗り出したころの
回想シーンが入るのですが、
これは当然、S5撮影時に撮ったものでしょう。

ジェシー役のアーロンの顔が丸くなってるのが気になっちゃって


でも、この荒野は最終的にハンクの終焉となった場所。
ハンクもウォルターもここから奥さんに電話する、という場面も
あえて見せたりして。
そういった小ワザの数々が、このドラマの脚本は上手い!と思うのです。
だからこそ、2度見、3度見に耐えられるんでしょうね。

あと2話、見るのがもったいないような、楽しみなような。。。。複雑です。









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