ファーゴのシーズン2が始まりました。
ドラマ「ファーゴ」はコーエン兄弟の名作映画「ファーゴ」(1996年)をベースに
コーエン兄弟自身が製作総指揮に加わってTVシリーズ化したもの。
シーズン1も映画をベースにしているものの、リメイクではなく、
最近流行りのリブート。
ドラマ版は完全オリジナルといっていいです。
シーズン1はそれで大成功。とっても面白かった。
シーズン2は続編なのかと思いきや、
シーズン1より時代設定はさらに遡って1979年。
じつは、そこにS1とのつながりを見つけるという面白さもあるようです。
ネタばれご注意ください。
1979年、ノースダコタ州ファーゴ。
ゲアハルト・ファミリーが一帯を牛耳っている。
長男ドッド、次男ベア、三男ライ。
ファミリーのドンである父親のオットーが突然、心臓発作で倒れてしまう。
三男ライは長男ドッドに集金の件で責められたあと
金儲けの邪魔となる判事をダイナーまで尾けて射殺、
ついでにダイナーのオーナーとウェイトレスまで撃ち殺してしまう。
ところが直後、自身は通りかかった車に轢かれ……。
殺人現場に到着した州警察のルーと、彼の義父で保安官のハンクは
ブレーキ痕と血の付いた紙幣を道端で発見。
殺人事件の犯人を轢き逃げした車があることを突き止める。
そのころ、精肉店に勤めるエドが妻ペギーと夕食を食べていると、
車庫から物音が聞こえ、血まみれの男を発見、もみあいのすえ
撃ち殺してしまう。じつはそれがゲアハルト・ファミリーのライだった――
まだまだ物語のプロローグという感じで
これから何が始まるのかワクワクって段階ですが、
面白さの匂いはムンムン。
ファーゴ独特の、非情で残忍な物語を描いてるのに、
どことなくユーモラスで滑稽、という世界観はそのまま楽しませてくれます。
「S1とのつながり」と言いましたが、
S1を見た方なら覚えてるだろうけど、
モリーという女保安官のお父さんでダイナーを経営するルーというおじさんがいましたね。
S1で、彼が元警官であったことは語られ、
何かの事件がきっかけで辞めてしまったようなことを仄めかしていました。
で、S2の、この事件を捜査するミネソタ州警官が若き日のルー。
癌治療中の妻を献身的にサポートしながら、娘モリーを育てている。
1話では姿が見えなかったけど、子供時代のモリーも出てくるみたい。
スターウォーズ以来、こういう遡り系の続編が増えてきましたね。
これはこれで好きです。
出演者もなかなか興味深いですよ~。
精肉店につとめるエドは、
ブレイキング・バッドの後半で重要な役どころ(トッド)を演じたジェシー・プレモンス。
ちょっとジミー大西似の彼、いい味出してます。
その奥さんで、のっけから轢き逃げをやっちまったのはキルスティン・ダンスト。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのあの子も30越えですか……
ルー保安官の義父の保安官はテッド・ダンソン(CSI:ラスベガス)
そして個人的に期待なのが、
ゲアハルト・ファミリーの長男ドッド役のジェフリー・ドノヴァン
一話を見たかぎりではまだその生態は明らかじゃないけど、
バーン・ノーティスとはまたちょっと違った、おバカ系ぶち切れ男なのかな?
IMDbのレーティングは9.7なんて回もあるぐらいの高評価。
シーズン3も決まってるというし安心して見ていられます。
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