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Channel: Saphiraの海外ドラマ中毒
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ミスター・ロボットS1【ネタバレ】感想

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アマゾンプライム無料トライアルで挑戦した2本目は
話題の「ミスター・ロボット」

これは最初かなり苦戦しました~。
冒頭からハッキングやサイバー攻撃なんかがバンバン出てくるんだけど、
コンピュータ用語とかちんぷんかんぷんなワタシには
なかなか話についていけないとこがあって

それでも、IMDbのレーティングは軒並み9点前後、
8、9話にいたっては9.4と9.5とものすごい高評価。

こうなったら、もう欲と二人連れで見るしかない。
いつか面白くなるはず、絶対面白くなるはず、
しまいには、「これを面白く思えないなら海外ドラマ好きを名乗る資格ないぞ
ぐらいな自虐で自分を追いつめて(笑)

ま、そこまで大変だったわけじゃないけど、
その忍耐が報われたのが5話あたりでした。

なんか私にもようやく話全体が見えてきた感じで。

そこで自分としては異例なんですが、もう一度1話から見直してみた。
そうしたら、訳のわからなかったコンピュータ用語なんかもうどうでもいいぐらい
話がすーっと入ってくるんですよ。

そんな経緯もありながら1シーズン見通した感想、ざっくりまとめますが――

 9話ぐらいで明かされる大変重要なネタバレをぶっちゃけますので、
これから観る予定の方は避けた方がいいと思います。
(直前でもう一度警告します)



が一方で、私のように最初の数話で苦戦して放置してしまった方、
このネタバレ知ったら、また見てみる気が湧くかもしれません。

いずれにしろ自己責任でお願いします

 

ラミ・マレックの怪演に注目

舞台は現代のニューヨーク。
エリオット(ラミ・マレック)は天才ハッカーではあるものの、
人とのコミュニュケーションがうまく取れない、ちょっと精神を病んじゃってる青年。
「やあ、君」と言ってぶつぶつ独り言をいう彼の心の声は饒舌なんだけど、
実際に他人と交わす会話は、まるで片言みたいにぎこちないんですね。

昼間はITセキュリティーの会社「オールセーフ」で働く一方、
夜は並外れたハッキング技術で他人のアカウントを覗き見たり、
モルヒネで恍惚としたり、かなりアブない人。

ラミ・マレックって「ナイト・ミュージアム」や「ニード・フォー・スピード」にも出てたのね。
エジプト系らしいけど、でっかいお目々が特徴的。
無表情なままその目を泳がせたり、零れ落ちそうなぐらい見開いたり。
普段からこういう人なんじゃないかってくらいの怪演ぶりです。


f・ソサエティ
そんな彼の前に、ミスター・ロボットなる謎のオッサン(クリスチャン・スレイター)が
現れたことで物語は動きはじめます。

ミスター・ロボットは「f・ソセエティ」というハッカー集団のリーダーで、
「オールセーフ」が保安契約する大企業「Eコープ」にサイバー攻撃をしかけてくる。
エリオットは見事この攻撃からEコープのサーバーを守るのですが、
これは、ミスター・ロボットからエリオットへの、大がかりな勧誘作戦だったわけです。

ミスター・ロボットとf・ソサエティが目指しているのはIT史上最大の革命。
世界最大のコングロマリット「Eコープ」を潰し、世界中の金融データを消し去り、
完全なる富の再分配を行なおうというもくろみでした。
つまり、クレジットカードや預金、借金などサイバー上のすべての記録をリセットして、
貧富の差をなくしてしまおう、より良い世の中にしよう、という意図の革命。

そのためにはエリオットの力が不可欠なのだと
執拗にモーションをかけてくるミスター・ロボット。

 

精神科のカウンセラーのところにも定期的に通ってるぐらいだから
かなり病んでいるんだけど、
それでも、「人を殺すような計画には断じて加わらない!」と言い切ったりする
マトモなところもあるエリオットくん。

ミスター・ロボットや、f・ソサエティのハッカー女子ダーリーンに押し切られる形で
ずるずると革命計画に手を貸すことになっていくのですが――。

唯一の友アンジェラ
友達を持てないエリオットが唯一まともに接することができるのは
幼なじみのアンジェラ。
じつはアンジェラとエリオットは同じ地元で、それぞれ母親、父親を
職場での被ばくで亡くしている。

アンジェラはあることから「オールセーフ」をクビになり、
母親の死の原因が「Eコープ」にあることを突き止め、
CTOのコルビーに真っ向対決を挑むのですが、
エリン・ブロコビッチ張りに集団訴訟にまで持ち込むのかと思いきや、
結局コルビーに丸め込まれた形で
母の仇であるEコープの職員としておさまってしまった。

これがちょっと残念でした。
彼女は優しい顔しててもっと根性のある子かと思ったのに。
それとも、Eコープに入って、内部から綻びを見つけ出そうとしてるのか?
どちらにしてもEコープ自体、大変なことになったので、
彼女がどんな役割を果たしていくのかはまだまだ注目です。


野心の男タイレル・ウェリック
自身も技術者出身だというから叩き上げで重役までのぼりつめたんでしょうね、
野心の塊のような男タイレル。
仕事のストレスを、ホームレスをぶちのめして晴らしたり、
身重の妻がいるのに男娼を買ったり、
エリオットとはまた違う種類のアブない男です。

EコープCTO(最高技術責任者)のコルビーがハッカー容疑で逮捕されたあと、
自分がその後釜に座れるものと確信するんだけど、
その思惑がもろくも崩れ去ってからは、どんどんおかしな負のスパイラルに。
CTO候補のノウルズの奥さんに対するアプローチなんか完全にビョーキだしね。
あそこで〇〇してしまった意味もわからない。




 さて、ここからが重要なネタバレです


 

まず第一のオドロキは










ミスター・ロボットが彼の父親だったってこと。

それでも勘の悪い私は、「へ~、生きてたんだ!」と思いながら
普通になりゆきを見てました。

そしたらこれ、
「ファイト・クラブ」方式だった。

 ファイト・クラブに関するネタバレにもご注意


ファイトクラブって、ブラッド・ピット演じるタイラーが
銀行やクレジットカードなど全米の資本主義システムをつかさどる大企業に、
同時爆破テロを計画する話だったじゃないですか。

今回はそれをサイバー攻撃でやってしまおうという話なんだけど、
似てるのはそれだけじゃなく、
ミスター・ロボットが「タイラー」だったということ。
つまり、すべてがエリオットの幻覚。
エリオットが無意識化で二つの人格を演じてたというわけなんです。

だからf・ソサエティを作ったのもエリオット自身。
自分に自分がサイバー攻撃しかけて、自分の集団に勧誘したってことね。

他人とうまく話せないエリオットが唯一ちゃんと話せたのが今は亡き父親だった。
だから、心のなかで父親という会話の相手をを作り上げた。
父親に背中を押されないと自分のやりたいことがやれなかったんでしょうね。


ダーリーン
エリオットは仲間のダーリーンが妹であることもなぜか忘れてた。
ダーリーンがやたらエリオットの領域にずけずけ入ってくるな~と見てたんだけど、
あれは兄貴だったからなんですね。
そして、当然エリオットも妹として接してるはずと思ってた。
ところが違ったわけだ~。

アンジェラとダーリーンのバレエレッスンのシーン、
あまりにも唐突で不思議だったんだけど、
以前にもそうやって2人が通ってた場所だったのかも。


第2シーズンへ向けて
9話でタイレルが部屋を訪ねてきたあと、
エリオットの記憶のないまま、ついに大規模ハッキング攻撃は行われたわけだけど、
シーズン2ではそのへんのくだりが語られるんでしょうね。
タイレルがどこへ消えてしまったのか、気になります。

また、ミスター・ロボットの正体を知ったあとも、
エリオットの前に彼は現れるのか。
(現れる筋書きじゃないとせっかくの当たり役、クリスチャン・スレーターが困りますね

それにしても、
ひと昔前までは、実際にビルを爆破しなければ破壊攻撃なんかできなかったのに、
いまやサイバー上で国家崩壊を促すことも可能な世に変わってしまったんですね。
なんか恐ろしいわ~。

というわけで第1シーズンで大きなネタバレを終えたミスター・ロボット
今後はどのような展開になっていくのか興味津々です。




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