アウトランダーの原作「時の旅人クレア」(ヴィレッジブックス刊)なんですが、
1~3巻まであって、なぜか2巻がアマゾンで在庫なし。
なんと中古で5.000円という法外な値段で売ってる始末。
- 時の旅人クレア〈2〉―アウトランダー〈2〉 (ヴィレッジブックス)/ソニーマガジンズ
- ¥799
- Amazon.co.jp
紀ノ国屋で訊いてみたけど、版元にも在庫なしとのこと。
さすがにAXNで放映はじまったから、近々増刷されるとは思うけど。
でもまあ、
これだけ探してもないとなると、どうしても読みたくなるのが人情じゃないですか。
で、先日コメント欄で「市立図書館で借りれば……?」とのアドバイスを頂き、
早速借りてきて読みました。
かなり年季が入った感じの文庫本(笑)
3冊、いっきに読めてしまいました。
もちろん、面白かった。
でも、個人的感想から言うと、ドラマのほうがもっと良かったかも。
たぶん、原作を先に読んでいたら、もっと面白く読めたのかもしれないけど、
とにかく、ドラマは原作のストーリーをほぼ完ぺきに踏襲しているといっていい。
そして、これは映像を先に観てしまった場合のつねだけど、
本を読んでるあいだ、クレアはドラマのクレアでしかないし、
ジェイミーはドラマのジェイミーでしかない。
これは、原作の記述とイメージぴったりだからOKです。
(ただし、原作のジェイミーは23歳、クレアが27歳だったかな。
演じる俳優さんたちはかなりそれより上だけど、
長身でくせ毛のクレア、赤毛で二枚目のジェイミーそのものです)
で結局、何が言いたいかというと、
アウトランダーの1シーズンは、
「時の旅人クレア」の1 ~3巻までを完全に映像化して余りある内容。
多少の設定が違う部分はあるけど、原作の空気感はまったく損なっていません。
映画なんかの場合、尺が2時間ほどしかないから
原作と比べると物足りなく感じることも多いけど、
このドラマ、原作ではさらりと1~2ページで済んでいるような内容を、
もっとずっと掘り下げてじっくり描いてる部分もある。
それを冗長と取るか、丁寧と取るかは人それぞれだろうけど、
私はドラマのほうに軍配をあげたいシーンも多かった。
とくにクライマックスに至るあたりとか。
原作はクレアの一人称で、クレアだけの視点だけで語られてるので、
ジェイミーの身に起こったことは、また聞きになってしまう。
ところが映像はその点、クレアにナレーションさせておいて、
ジェイミーの身に起きたことをありありと描けるから有利だったんだと思う。
著者のダイアナ・ガバルトンも太鼓判の出来栄えだったようで、
長年の原作ファンも満足だったんじゃないでしょうか。
さて問題は、シーズン2の原作を読むかどうか。
時の旅人クレアの続編は「ジェイミーの墓標」なんだけど、
ドラマでワクワクしたいか、
原作でワクワクしたいか、
悩ましいところです。
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