やっぱりシーズン2の配信待ちきれず、レンタルに走ってしまいました。
しかし、すでに新作オチして、手の届きづらい最上段にひっそり並んでた
ハウスオブカードS2。
GEOさん、このドラマの面白さ知ってんの?と声を大にして言いたかった。
シーズン2に入ってますます中毒度アップ。
若干のネタバレあり。
シーズン2ものっけから衝撃の展開に目が点
それにしても、こんなに腹の中真っ黒くて嫌悪すべきキャラが主人公のドラマなのに、
なんでこんなに面白いんだろう?
AXNサイトで小西未来さんのこんなコラムがありました。(一部抜粋)
どうしてここまで嫌悪すべき主人公を応援してしまうのか、自分でも不思議だ。スペイシー演じるフランシス・アンダーソン議員は、計算高い嘘つきで、他人を駒のようにしか扱わない。彼の言動のせいで、職を失ったり、命を落とした人もたくさんいる。つまり、完璧なアンチヒーローなのだ。それでも、彼は政治家としてはものすごく有能だ。たとえば、ある法案を通すことが自分のメリットになると考えれば、ありとあらゆる手を使って、実現させてしまう。誰もが損得勘定で動きながらも、ろくな成果をあげることができない政界において、フランシスの狡猾さと発想力はずばぬけている。だからこそ、視聴者は応援してしまうのだろう。
確かに小西さんの言う通りなんだけど、一つだけ意見が違うのは
私はフランシスを応援していない。
フランシス(フランク)が危機に陥ると、
「しめしめ!」と逆にその敵側を応援してしまう。
主人公、そしてその妻にまったく共感できないのに、
こんなに面白いドラマって今まであっただろうか……???
デクスターはシリアルキラーだとわかってても、その人間性ゆえ常に応援して
見てました。
ブレイキングバッドのウォルターだって、嘘つきで策士で憎らしいところはあったけど
共感できる場面もじゅうぶんあった。
ところが、フランクにはまったく共感できない。
フランク・アンダーウッドの破滅を期待するがために、
このドラマに夢中になってるといっても過言ではありません。
シーズン2も、たびたびフランクが危機に陥ることはありました。
周りの信用を失い、孤立して、大統領に「顔も見たくない」と言われ、
議員辞職どころか刑務所にぶち込まれる危機にも瀕したのに、
チェスの次の一手、次の一手を打つように先読みして駒を動かし
いつのまにか危機をすり抜け、ちゃっかり上の階段に昇っちゃってる。
なんという悪賢い男でしょう!
前にも書いたけど、アメリカの詳しい政治事情がわからなくても、
このドラマにはいつの間にかのめり込んでしまいます。
まあ、実際にはこんなにダーティな男が政治の中枢にいるなんて
到底考えられないんだけど、
大きな権力を前に、下の者はどんなにあがいても勝ち目ない
理不尽だとわかっても従わなきゃならない、
そういうことに信憑性を感じながら観てます。
とにかくケヴィン・スペイシーの巧いこと。
シーズン2に入って、ロビン・ライト演じるクレアの役割もいっそう明確になりました。
S1では夫婦関係に多少のゆらぎもあったけど、
S2ではチームワークは完全復活。2人の目標がよりハッキリと見えてきた。
2人の強力タッグは恐ろしいです。
ところで、シークレットサービスのミーチャムを交えてのキモいシーンは何?
あの夫婦、やっぱりどこかゆがんでる
そんななか、とくに印象に残ったのは、
フランクがずっと通っていたスペアリブの「フレディの店」のくだりでした。
副大統領が通う店として人気になり、とんとん拍子でチェーン店の話まで
持ち上がったのに、
フランクの敵陣営によってフレディの前科が白日の下にさらされ、
幸せな未来は一転、店をたたむことになってしまった。
S1から、フランクがフレディにだけは優しさを見せていたのに、
結局は、彼の人生も台無しにして、自分だけは生き残ることに。
せつなくて悲しかった。
ダグ・スタンパーのエピソードも切なかった。
アルコール依存からは立ち直ったのに、
レイチェル依存からは抜け出せなかったんだよね。
そして、最後は――まさかの展開でした。
第3シーズンは、今度こそフランクが転落していくストーリーが観たい。
あ、でも、そうなったらドラマ終わっちゃうか。
これからも、腹黒フランクを見てはらわた煮えくり返らせる楽しみを
続けさせてもらいます。
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