シーズン3に入り、
これまでのリードやフィンチの補佐的な役割から脱皮して、
単独でHR壊滅へ向けて突っ走っていたカーター刑事。
最後まで潔白を信じてやれなかったビーチャー捜査官への償いなのか
HRへの執念はすさまじいものがありました。
くわえて、ショウという新しいキャラクターが現れたせいもあって
ミスター・リースの見せ場がちょっと減ったような感もあった今日この頃。
ネタバレご注意
第8話のラスト、単独で乗り込んでいった判事宅で
まさかのHRの待ち伏せにあったカーター。
四面楚歌のまま銃を突き付けられ、もはやここまでかと思ったとき、
リースやフィンチの援護を受けて胸のすくような大どんでんがえし。
まさかカーターが死ぬわけないもんね、と視聴者を安心させた。
そしてそして第9話……
遂にHRのボスを捕まえたカーターとリース。2人は黒幕をFBIに引き渡そうとする。しかし、シモンズは街中の配下の者にリースの写真を送り、賞金をかけた暗殺指令を出していた。そんな中、フィンチはマシンから新しい番号を受け取る。それは、仲間の1人の番号だった…。【AXN公式サイトより転載】
フィンチがマシンから受け取ったのはリースの番号だったんだよね~。
とはいえ、まさか主役が死ぬわけないし……と、ここで視聴者わたしは安心。
HRのボス、クインをFBIに引き渡すべく、リースとカーターは
悪徳警官や悪党に追われながら、連邦庁舎をめざすわけだけど、
その最中、二人のあいだにこれまでになかった身の上の告白や吐露があって
しかも、ミスター・リース、「あのとき死ななかったのは君のおかげだ」とばかり
カーターとキス!
えっ?これは……おかしな展開だぞ……と感じ始めた視聴者わたし。
その後、
HRの悪党シモンズに捕らえられたファスコが拷問のすえ殺されそうになったとき、
「ああ!ファスコ~、ここで死ぬの~?」
と視聴者わたしが思った瞬間、ファスコの大反撃。
やっぱりメインキャストは殺さないよね。
24でもあるまいし……またも視聴者わたしは安心。
そしてストーリーは一件落着。
クインは無事FBIに引き渡され、
大悪党シモンズは指名手配。
第一話のデジャブのようなリースとカーターの拘留所でのシーンも心憎い。
なかなかやるじゃんと思った視聴者わたし。
ところが、そのわたしに冷水をぶっかけるような衝撃のラスト。
――――――
カーター刑事役タラジ・P・ヘンソンが降板することは知りませんでした。
ひょっとしたら、来週はERに運ばれて一命を取りとめるんじゃないかと
IMDbを探ってみたりしたけど、そんなことはなかった。
ちょっと調べてみると、降板の理由はとくに妙なトラブルとかではなく、
制作者のジョナサン・ノーランが、ストーリー上カーターが担ってきた役目を
新レギュラーのショウやルートにシフトしたいと考えたかららしいですね。
もともとバットマンにインスピレーションを得た要素が多いというこのドラマ。
ノーランはキャットウーマン的なショウの役割をふくらませたいと考えた模様。
思えばシーズン3に入ってからカーターメインのシーンが多かったのは、
このラストへ向かう花道だったのね~。
さて、カーターの役どころを引き継いだ形のショウ。
小柄なのにめっちゃ強い。
リース同様、無感情な低いトーンで話すのが
わざとらしいまでにクールで好きです。
演じるのは、Lの世界でシェーンと結婚寸前までいったカルメン役の
サラ・シャヒ。
今回のエピソードでは気になったことがいくつか……。
イングラムのときもそうだったけど、マシン、カーターの番号知らせるの遅すぎないか?
あと、ルートはひそかにカーターの死を知ってた?
フィンチはリースの前にもマシンの件で誰かと組んでいた?(ルートが口走ってたこと)
バットマンはよく知らないけど、
わたしにはシモンズがジョーカーに見えてならない。
何であんなに邪悪なの?
たしか、ちゃんと普通の家庭がある人だったはずだけど……。
ともあれ、カーター刑事、ごくろうさまでした。
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